Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 073 caractères · 223 écrans
家は参詣客のための茶屋で、飲み食いもできるように、座敷も幾つかある。だから自分たちの寝起きする場所も充分あるし、半年や一年遊んでいても、叔母は決していやな顔をするような人ではない。そのことで、ゆっくり相談がしたいから、今夜にでも浅草のいつもの家へ来てもらいたい。都合が悪ければ、明日でも明後日でもいい、自分は日が昏れてからいって待っている。あなたは声がいいから、なにか浄瑠璃でも習えば、りっぱな太夫になれると思う。侍なんてもうはやらない世の中である。いっそ丸腰になって、二人で一生を面白おかしく暮そうではないか。そういう意味のことが、まちがいだらけの仮名文字で、書いてあった。
「侍はもうはやらないか」
新八はごろっと仰向きになり、手紙を持ったまま、両手を頭の下で組んだ。
お久米とはもう七八回も逢っていた。浅草の茶屋町の横丁に、加賀節という小唄を教える女師匠の家がある。女の師匠は当時は稀であったが、隆達をはじめ、弄斎節、土手節など、市中に小唄がひどく流行し、そのために女師匠なども、ひとさかりだったが、おこなわれたようである。その師匠は名をおすげといって、年は三十二三、家で加賀節を教えるばかりではなく、おもに客の座敷へ呼ばれて稼ぐのであるが、どういう関係なのか、お久米とはまえから親しいようすで、新八と逢うときには、