Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 078 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

大学は存念があって、幕府から仙台に来ている国目付へ、訴状を出すつもりである、と云っていた。――国老の中に悪人と内通する者がいて、政治は紊れ、家中には諍闘が絶えず、領民は困窮している、これでは伊達家の将来も危ぶまれるから、幕府老中の力で政治の安定を計ってもらいたい。これが訴状の第一である、と大学は言った。

「次に一つ、これは私事にわたるようではありますが」大学は顔の汗を拭いてから続けた、「私は五年まえ(寛文三年)の七月に国老を辞任いたしました、自分から願って辞任したのですが、家中では私に過失があって罷免されたという評があり、いまなおそう信じている者が多いのです、もっとも勘弁ならぬのは私が罪科を問われて押籠にされたと、幕府老中へ届けが出ているということです」

津多女は身じろぎもせずに聞いていた。

「これが事実とすれば、わたくしごとでは済まされません」と大学は言葉を強めた、「――仮にも一藩の仕置を任された者が、罪あって罷免のうえ押籠にされたなどと云われては、私の面目が汚されるばかりでなく、家中ぜんたいの是非正邪が昏まされてしまう、この点についても、真偽が明らかにされるよう、書状をもって国目付へ訴え出るつもりです」