Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans

Aozora Bunko

」

「いいということはない。しかし、国家のためにやむを得ない場合もあるだろう。」

「自分でやむを得ないと思ったらそれでいいんですか。」

西山教頭は答えにまごついた。すると曾根少佐がどなるように言った。

「ほんとうに国家のためと信ずるなら、いいにきまっている。」

次郎は皮肉なほど落ちついて、

「学校のためだったら、どうでしょう。やはりいいんですか。」

「それもほんとうに学校のためになるなら、いいとも、少しぐらいやるがいい。」

曾根少佐は、これまでに何度か生徒にビンタをくらわしたことがあるのである。

「じゃあ、ストライキはどうでしょう。」

生徒たちは、はっとしたように、一せいに視線を次郎に集中した。曾根少佐は眼玉をぎょろりと光らして、

「ストライキ? それがどうしたというんだ。」

「僕はストライキは一種の脅迫だと思います。つまり形のちがった暴力です。学校革新のためなら、暴力を用いてもいいとすると、ストライキもいいんじゃありませんか。」

「ぱかなことを言うんじゃない。ストライキは多数をたのむ卑怯者のやることだ。そんなことで革新なんか絶対に出来るものではない。」

「しかし、たった一人の年老いた総理大臣に、何人もの軍人がピストルを向けるほど卑怯ではないと思います。