Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans
」
「だまれ! 貴様は赤だな。それでおおかたストライキがやりたいんだろう。」
「赤じゃありません。ストライキには絶対反対です。」
「じゃあ、なぜ今のようなことを言うんだ。」
「僕は暴力を否定したいんです。朝倉先生のお考えを正しいと信じたいんです。……西山先生。――」
と、次郎は急に西山教頭の方に向きなおり、
「先生も曾根先生と同じお考えですか。」
「むろん、そうだ。」
そうは答えながら、西山教頭は落ちつかない顔をしている。
「じゃあ、朝倉先生がいつも僕たちに言われていることは間違いだとお考えですか。」
「私は朝倉先生が君らにどんなことを言われていたか知らない。かりに知っていても、君らのまえでほかの先生のことを批評しようとは思わないよ。」
生徒たちの多数が言い合わしたように一度に吹き出した。次郎は、しかし、笑うどころか、まるで氷のような眼をして西山教頭をにらみながら、
「朝倉先生はいつも暴力を否定されたんです。そして、まえの大垣校長先生と同じように、校訓の大慈悲の精神を僕たちに説かれたんです。」
西山教頭はにがい顔をしている。すると曾根少佐がいかにも大ぎょうに、
「そうだ、その慈悲だ。