Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぶしゅうこうひわ

武州公秘話

谷崎 潤一郎

Lisez 武州公秘話 (ぶしゅうこうひわ) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 572 caractères · 209 écrans

Aozora Bunko

法師丸敵陣に於いて人の鼻をる事、並びに武勇を現わす事

それも已むを得ない場合にだけ許されていることだから、原則として女首の廻って来ることは稀で、今度の戦で彼女の手がけたのは此れ一つであること。―――少年は、それでもよう/\此れだけの事柄を彼女の口から引き出したのであった。

げに人の心ほど怪しきはなし。それがしその折かの女にも廻り合はず、又女首を見ることもなくて過ぎなば、いかんぞ後年斯かる浅ましき所行に身を委ねんや。つら/\思ふに、わが生涯の耻辱の起りは、かの女の俤その夜より深く胸に宿りて、朝に夕に忘れかねたるがためなりと被仰候、又仰せられ候は、されどその時はいかにもして今一度女首を持ち来り、再びかの女の笑ふ顔を見ばやと存じ、斯く思ひ立ちては気もそゞろに、心は矢竹の如くになりて、或る夜ひそかに敵陣の方へ紛れ出で候との事に候

と、「道阿弥話」には記してある。

法師丸敵陣に於いて人の鼻をる事、並びに武勇を現わす事

さて法師丸は、今一度鼻のない首を持って来て、それをあの娘の前に置いて見たいと願うのであったが、彼の望みを成就するには実にさま/″\な難関があった。第一に、他人が女首を持って来るのを期待する訳に行かないから、自分が取って来なければならない。