Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ししゃのけんり

死者の権利

浜尾 四郎

Lisez 死者の権利 (ししゃのけんり) de 浜尾 四郎 (はまおしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 854 caractères · 61 écrans

Aozora Bunko

健吉氏も大分これには弱ったらしいのですが、ともかく大学まで入った事ゆえ、卒業の後は早く妻でももたせて、親の力で適当な位置を見付けてやろうと思っていたそうです。

ところが、来年はもう卒業するという前の年の秋に、春一はとうとう飛んでもない事件を惹き起してしまいました。

勿論、道楽息子の例に洩れず、それまでにも春一はカフェーの女や、芸者等と、何のかのといわれて、随分馬鹿馬鹿しい金を使っていたようですが、今申した年の晩春ごろ、或る女にひどく熱中して、しまいには夫婦約束までしてしまったのです。

女は当時銀座のカフェー・パローマという店に勤めていた、秋田小夜子という十九になる者で店では通常、よし子といっていたそうです。後に春一を調べた所によると、春一がはじめて小夜子に会ったのは五月の半ばころで、六月には二人はもう立派に恋人同士となっておりました。そうして二人で方々へ出かけたり泊ったりしていたようです。

この恋の始めは春一からだったのですが、その内に女の方も夢中になって来、しまいには女の方が盛んに春一に誘いをかけては、二人で方々に出かけるという有様になったのです。