Classiques japonais avec furigana
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Lisez 河伯令嬢 (かはくれいじょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 763 caractères · 68 écrans
可心の無事はもとよりですが、ここでこの船に別条が起って、白芥子の花が散るのではないか。そのゆうなる姿を、明神に祭ったのではないだろうか、とはっとしました。私の聞き知った、川裳明神は女神ですから。……ところで(船中には、一人坊主を忌むとて、出家一人のみ立交る時は、海神の祟ありと聞けば、彼の美女の心、いかばかりか、尚おその上に傷みなむ。坊主には候わず、出家には侍らじ。と、波風のまぎれに声高に申ししが、……船助かりし後にては、婦人の妍きにつけ、あだ心ありて言いけむように、色めかしくも聞えてあたり恥し。)と云うので、木の葉とばかり浮き沈む中で、聾同然の可心が、何慰めの言も聞き得ないで、かえって人の気を安めようと、一人、魚のように口を開けて、張って(坊主でない、坊主でない。)と喚いた様子が可哀に見えます。
穴水の俳友の住居は、千石の邸の構で、大分懇にもてなされた。かこい網の見物に(われは坊主頭に顱巻して)と、大に気競う処もあって――(鰯、鯖、鰺などの幾千ともなく水底を網に飜るありさま、夕陽に紫の波を飜して、銀の大坩炉に溶くるに異ならず。)――人気がよくて魚も沢山だったんでしょう。