Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Lisez 河伯令嬢 (かはくれいじょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 763 caractères · 68 écrans
二
仮綴の表紙を開けると、題に並べて、(大笹村、川裳明神縁起。)としてあります。
川裳明神……
わたしはハッと思いました。」
二
「――川裳明神縁起。――この紀行中では、人が呼んで、御坊々々と言いますし、可心は坊さんかと、読みながら思いましたが、そうではない。いかにも、気がつくとその頃の俳諧の修行者は、年紀にかかわらず頭を丸めていたのです――道理こそ、可心が、大木の松の幽寂に二本、すっくり立った処で、岐路の左右に迷って、人少な一軒屋で、孫を抱いた六十余の婆さんに途を聞くと、いきなり奥へ入って、一銭もって出た……(いやとよ、老女)と、最明寺で書いていますが、報謝に預るのではない、ただ路を聞くのだ、と云うと、魂消た気の毒な顔をして、くどくど詫をいいながら、そのまま、跣足で、雨の中を、びたびた、二町ばかりも道案内をしてくれた。この老女の志、(現世に利益、未来に冥福あれ、)と手にした数珠を揉んで、別れて帰るその後影を拝んだという……宗匠と、行脚の坊さんと、容子がそっくりだった事も分りますし、跣足で路しるべをしたお婆さんの志、その後姿も、尊いほどに偲ばれます。――折からのざんざ降で、一人旅の山道に、雨宿りをする蔭もない。