Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Lisez 河伯令嬢 (かはくれいじょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 763 caractères · 68 écrans
この庵のあとはありません。
時に不思議な縁で、その妹の子が、十七の年、川尻で――同じ場所です――釣をしていて、不意に波に浚われました。泳は出来たが、川水の落口で、激浪に揉まれて、まさに溺れようとした時、大な魚に抱かれたと思って、浅瀬へ刎出されて助かった。その時、艶麗、竜女のごとき、おばさんの姿を幻に視たために、大笹の可心寺へ駈込んで出家した。これが二代の堂守です。ところが、さいわい、なお子があったのに、世を譲って、あの妹も、おなじ寺へ籠って、やがて世を捨てました。
川裳明神の像は、浪を開いた大魚に乗った立像だそうです。
寺は日蓮宗です。ですが、女神の供物は精進ではない。その折の蓑にちなんだのが、ばらみの、横みの、鬢みの、髢の類、活毛さえまじって、女が備える、黒髪が取りつつんで凄いようです。船、錨、――纜がそのまま竜の形になったのなど、絵馬が掛かっていて、中にも多いのは、むかしの燈台、大ハイカラな燈明台のも交っています。
――これは、翌日、大笹の宿で、主人を呼んで、それから聞いた事をある処は補いましたし、……後とはいわず、私が見た事も交りました。