Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほうえつクラブ

法悦クラブ

野村 胡堂

Lisez 法悦クラブ (ほうえつクラブ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 176 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

茶谷会長も黙ってしまいました。席に連なる十一人の婦人会員、美しいとも醜いとも見当のつかぬ十一人の女達の間には、何やら激しい動揺の起ったことを、慧眼な会員達は見て取った様子です。

佐々村村一の話はそれで終りました。続いて起ったのは石崎守という髪の毛の長い男、これは画家らしく「女の持つ線」の魅力について、長々と話を始めました。

歌麿や清長の線のエロティシズム、梅原や安井の線の含蓄味、それがマチスやマイヨールの線から、「ロダンの素描の線こそは、まことにエクスタシーを感じさせるもので」などと脱線して行くのです。

三人目は諸沢五郎という中年男、これは異性の美しさは匂いだという議論で、麝香鹿の牡がどうの、人間の体臭が斯うのと大に蘊蓄を傾けて居りましたが、終に「もろもろの香料や化粧品は、文明の生んだ媚薬の一つではあるが、本当の香いの美しさは、清潔な人間の体臭に及ぶものなく、わけてもつくろわぬ処女の体臭こそは、異性を誘う最高のエクスタシーでなければならぬ」と結びました。

それから又二つの話があって、最後に会長の茶谷は、自分の席に立ち上りました。夜は最早十二時を過ぎて、賑やかな一座のうちにも、深夜の淋しさが、何処からともなくはい寄る心境です。