Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさまふんかこう

浅間噴火口

豊島 与志雄

Lisez 浅間噴火口 (あさまふんかこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 938 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

」

「それでも、昼間降ったでしょう。」

正枝は微笑しかけたが、それを無理に押しころした。

「そんなに雪が好きなら、犬にでもなりなさい。犬みたいに酔っ払ってさ。」

云ってしまってから、正枝は自分で困ったように、不機嫌に口を噤んだ。また微笑が浮びそうだったのである。だがその可笑しさは、李には通じないらしかった。

「そうです。でも、おばさんもひどいです。表を開けてくれないから、犬のように外で寝て、すっかり風邪をひきました。八度二分熱が出ました。」

正枝はまだ黙っていたが、ふいに云い出した。

「外套はどうしたんです。」

李は腑に落ちないような顔をあげた。

「外套を、どうしてあんなところに懸けたんですか。」

李は返事もせず、何か考えてるようだった。正枝はそれに押っ被せて、外套のことを責めたて、春日荘にけちをつけるつもりかとまで云った。

「あゝ分った。」と李は頭を叩いた。「夢をみました。おばさんから閉めだされて、悲しくて悲しくて、泣いてるうちに、死んでしまいたくなり、玄関にぶら下った夢をみました。それだったんでしょう。」

「何がそれです。」

「そういう夢をみたのを、覚えています。