Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あさまふんかこう
浅間噴火口
豊島 与志雄
Lisez 浅間噴火口 (あさまふんかこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 938 caractères · 24 écrans
正枝から李へ小さな手帳が渡され、第一回の二円のところに正枝の印が捺された時、正枝はひどく感心し、李はひどくにこにこしていた。
然るに、正枝にちょっと不快を与えたことだが、三ヶ月たった時、毎月二円ずつ貯金をしていてもう三ヶ月になるとの証明に、印を捺してくれと李が云いだした。何にするのか李は笑って答えなかった。拒むべきことでもないし、李の笑顔に信頼して、正枝は捺印してやった。すると半月ほどたって、李の伯父に当るという人から、手紙が届き、永泰をいろいろ導いてくれ貯金までさせて下されてる由、千謝万謝にたえないとの礼言だった。それと共に、魔除けになるとかいう奇怪な木彫の面を送ってきた。正枝は狐につまゝれたような気持だった。李には両親がなく、その伯父さんから学費も貰ってるとのことである。
「よい伯父で、僕をほんとに愛してくれます。」と李は云った。
正枝は何だかしっくりしない気持で、野性味のある秀才型の李の顔を、しみじみ眺めた。
そのほかいろいろのことで、へんに正体が掴めないながらも、知らず識らず特別の親しみをもった李永泰が、ふいに姿を消したので、正枝は、二日たち三日たつにつれて、気懸りが深くなっていった。