Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいじんべっそう
海神別荘
泉 鏡花
Lisez 海神別荘 (かいじんべっそう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 689 caractères · 46 écrans
海の果、陸の終、思って行かれない処はない。故郷ごときはただ一飛、瞬きをする間に行かれる。(愍むごとくしみじみと顔を視る)が、気の毒です。
貴女にその驕と、虚飾の心さえなかったら、一生聞かなくとも済む、また聞かせたくない事だった。貴女、これ。
(美女顔を上ぐ。その肩に手を掛く)ここに来た、貴女はもう人間ではない。
美女 ええ。(驚く。)
公子 蛇身になった、美しい蛇になったんだ。
美女、瞳をる。
その貴女の身に輝く、宝玉も、指環も、紅、紫の鱗の光と、人間の目に輝くのみです。
美女 あれ。(椅子を落つ。侍女の膝にて、袖を見、背を見、手を見つつ、わななき震う。雪の指尖、思わず鬢を取って衝と立ちつつ)いいえ、いいえ、いいえ。どこも蛇にはなりません。一、一枚も鱗はない。
公子 一枚も鱗はない、無論どこも蛇にはならない。貴女は美しい女です。けれども、人間の眼だ。人の見る目だ。故郷に姿を顕す時、貴女の父、貴女の友、貴女の村、浦、貴女の全国の、貴女を見る目は、誰も残らず大蛇と見る。ものを云う声はただ、炎の舌が閃く。吐く息は煙を渦巻く。悲歎の涙は、硫黄を流して草を爛らす。長い袖は、腥い風を起して樹を枯らす。