Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わたりどり

渡り鳥

太宰 治

Lisez 渡り鳥 (わたりどり) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 707 caractères · 14 écrans

Aozora Bunko

多忙のシノニム。

僕も、ちょっぴり泣いた事がある。

「毎日、たいへんですね。」

「ええ、疲れますわ。」

こう来なくちゃ嘘だ。

「でも、いまは民主革命の絶好のチャンスですからね。」

「ええ、そう。チャンスです。」

「いまをはずしたら、もう、永遠に、……」

「いいえ、でも、わたくしたちは絶望しませんわ。」

またもお世辞の失敗か。むずかしいものだ。

「お茶でも飲みましょう。」

たかってやれ。

「ええ、でも、わたくし、今夜は失礼しますわ。」

ちゃっかりしていやがる。でも、こんな女房を持ったら、亭主は楽だろう。やりくりが上手にちがい無い。まだ、みずみずしさも、残っている。

四十女を見れば、四十女。三十女を見れば、三十女。十六七を見れば、十六七。ベートーヴェン。モオツアルト。山名先生。マルクス。デカルト。宮さま。田辺女史。しかし、もう、僕の周囲には誰もいない。風だけ。

何か食おうかなあ。胃の具合いが、どうも、……音楽会は胃に悪いものかも知れない。げっぷを怺えたのが、いけなかった。

「おい、柳川君!」

ああ、いい名じゃない。川柳のさかさまだ。柳川鍋。いけない、あすからペンネームを変えよう。