Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つけもののあじ〔とびらのことば〕

漬物の味〔扉の言葉〕

種田 山頭火

Lisez 漬物の味〔扉の言葉〕 (つけもののあじ〔とびらのことば〕) de 種田 山頭火 (たねださんとうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 355 caractères · 1 écrans

Aozora Bunko

私は長いあいだ漬物の味を知らなかった。ようやく近頃になって漬物はうまいなあとしみじみ味うている。

清新そのものともいいたい白菜の塩漬もうれしいが、鼈甲のような大根の味噌漬もわるくない。辛子菜の香味、茄子の色彩、胡瓜の快活、糸菜の優美、――しかし私はどちらかといえば、粕漬の濃厚よりも浅漬の淡白を好いている。

よい女房は亭主の膳にうまい漬物を絶やさない。私は断言しよう、まずい漬物を食べさせる彼女は必らずよくない妻君だ!

山のもの海のもの、どんな御馳走があっても、最後の点睛はおいしい漬物の一皿でなければならない。

漬物の味が解らないかぎり、彼は全き日本人ではあり得ないと思う。そしてまた私は考える、――漬物と俳句との間には一味相通ずるところの或る物があることを。――

(「三八九」第弐集 昭和六年三月五日発行)