Classiques japonais avec furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Lisez 照葉狂言 (てりはきょうげん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 730 caractères · 100 écrans
またどうかしたのかい。」
「ああ、養子が大変だと、酷いんだとさ。あの、恐しい継母が、姉さん、涙を流して、密と話した位だもの。大抵ではないと、そうお思い。お雪さんが可哀相っちゃない。ようよう命が有るばかりだと言うんだもの。姉さん、真面目になって聞いておくれ。いやに笑うねえ。」
「ちっと妬けますもの。」
「詰らない、じゃあ言うまい。」
「いいえ承りましょう。酷いかね、養子にゃ可いのはないものだと云うけれど、そっちが酷くッて、こっちが苛められるのは珍しいね。そして、あの継母が着いてるじゃあないか。貢さんに聞いたようでは。養子に我儘なんかさせそうにも思われないがね。」
われも初めは現在小親の疑うごとく疑いたるなり。
「それがね、姉さん、皆金子のせいですとさ。洪水が出て、家が流れた時、旧あった財産も家も皆なくなってしまってね、仕方が無い時にその養子を貰ったんだッて。」
「持参金かね。」
「ええ、大分の高だというよ。初ッからお雪さんは嫌っていた男だってね。私も知ってる奴だよ。万吉てッて、通の金持の息子なの。ねえ、姉さん、どういうものか万の字の着いたのに利口なものは居ないよ。