Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いきているかんばん
生きている看板
小川 未明
Lisez 生きている看板 (いきているかんばん) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 965 caractères · 6 écrans
ある男は、一日のうちに、五円ばかりもうけました。ある男はこの一週間の中に、東京から、大阪の方までまわってきました。また町へ、旅から役者がきて芝居を打って去れば、その間には質屋の隠居が死に、指物屋の娘は嫁にいったのであります。けれど、ペンキ屋の主人の生活には、変わりがありませんでした。
「兵さん、このごろは、どうですい。」と、聞くものがいると、兵蔵は、にやりと笑って、
「あいかわらず、暇です。」と答えました。
女房は、質屋へ持ってゆく品物もつきて、子供のものまで持ってゆきました。
「なにか、ほかの商売をすればいいのに、ああ遊んでいては、困るのもあたりまえだ……。」と、近所のものは、見るに見かねて、ささやき合ったのです。
しかし、兵蔵は、あいかわらず、のんきそうに暮らしていました。ある日のこと、女房は、辛棒がしきれなくなったというふうで、「なにをそうぶらぶらして、毎日、考えているんですね。私たちは明日食べるお米がないじゃありませんか。」と、いいました。
「好きで遊んでいるんじゃない。仕事がないのだもの、しかたがない。」
彼は、こういって、ぶらぶらしていました。