Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいかつといちまいのしゅうきょう
生活と一枚の宗教
倉田 百三
Lisez 生活と一枚の宗教 (せいかつといちまいのしゅうきょう) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 276 caractères · 137 écrans
ところが小さいイワシがそのなかにいっぱいおった。いかにも生き生きとして泳いでいる。しかもイワシでありますから群居生活をしている。群集になって自由自在に泳いでいる。ところがイワシが何のために入れてあるかというと、タイのえさになる。釣る人はイワシを釣るのではないのでありますが、タイを生かすためにイワシを必要とする。タイが必要であるのでえさのために入れたのでありますが、そういうふうにされているイワシでも、イワシならイワシの生命があって、集団生活をして勇ましくりっぱである。釣り堀のおやじの目から見ればタイのえさである。タイとイワシと比較すれば比較にならない。そういうりっぱな魚のために、餌食として犠牲になっているわけであります。そこへもっていって、人間である私がタイを釣りにいっているわけであります。私が無慈悲だといえばいえますが、そのときは病気でいっていたので、釣り堀はおもしろいと思っていったのではなく、すこしでも慰められると思っていったので、私を責めることはないといえばいえます。おやじさんもやっとのことで暮らしているので、儲かっているのではない。そのじいさんの生業で、タイがあってイワシがある。