Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おとこぎらい

男ぎらい

豊島 与志雄

Lisez 男ぎらい (おとこぎらい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 878 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

男ぎらいと、ひとは私のことを言うけれど、そうときまったわけのものではありません。男のひとは、だいたいいいえ皆が皆、厭らしく穢ならしく、だから私は嫌いです。厭らしくも穢ならしくもなく、ほんとにすっきりしたひとがあったら、私だって好きにならないとも限りません。釈迦牟尼とかマホメットとかのことは知らないが、キリストなら、私は好きです。ミッションの学校にしばらくいたことがあるからそう言うのではありません。キリストはすっきりしています。悲しいほどすっきりしています。つまり、男くささがないのです。

男くささ、それがどういうものか、私はしばしば考えたけれど、未だにはっきりしません。臭いだけのことではありません。体臭だけのことではありません。なにかこう、脂ぎったもの、不潔なもの、どぎついもの、むかむかするもの、そういうもの全体のようです。

姐さん――ここではお上さんですが――姐さんが一人でいる時は、その室の空気も清らかです。香水や化粧品の匂いは別として、ぜんたいの空気が清らかです。ところが、井上さんがやって来ると、空気が濁ってしまいます。殊に、泊ってでもゆく時には、胸わるくなるような空気になります。