Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めがね

眼鏡

小川 未明

Lisez 眼鏡 (めがね) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 7 487 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

両手でこんなふうにパンを持って、それはかわいらしかったよ。すぐ足音で逃げてしまったが、見たら机の上に、糞が二つ落ちていた。は、は、は。」と、青木が、いいました。正吉は、なんだか、そのねずみのようすが目に見えるような気がして、おかしかったので、

「小さいねずみ?」と、きいてみました。

「ああ、まだ子供なんだね。壁の下に穴があいているだろう、あすこから、出たり、入ったりするのだよ。」

「早く、穴をふさいでしまったらおもしろいね。」

「一人では、できないな。」

三人は、いずれも動物が好きなので、目を細くして笑いました。ことに近眼の青木は、顔を上げて、眼鏡を光らしながら、そのときのおかしさを思い出したように、

「いま、いったら、いるかもしれないよ。」といいますと、

「いってみようか。」と、正吉も、小田も、たちまち同意しました。

三人は、肩を組み合って、口笛で、

千里の山坂をつかの間に

過ぎゆく旅路のおもしろや

と、うたいながら、はじめはゆるい歩調で駆けていましたが、途中から、小田が、独り大急ぎで、窓の下の方へ向かって走り出しました。なにか落ちていたのです。

「ああ、すずめの巣だ!」