Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あきのかご

秋の駕籠

山本 周五郎

Lisez 秋の駕籠 (あきのかご) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 356 caractères · 35 écrans

Aozora Bunko

二人の喧嘩の九割まではそういう問答から始まるのであった、六助はそれで話を打切りにし、寝返りを打って眠った。

三日めには馬入川を越して平塚、大磯から小田原までと思っていたが、花水橋というところでいやな事が起こった。代官所の下役人が道に出ていて、客が訊問されたのである。

「どこのなに者であるか、商売はなにか、どこへなに用でゆくか」

そんなことを、妙に訛りのある言葉で諄く聞き、六助と中次も切手を調べられた。訊問の仕方がひどく諄いので、二人は中っ肚になったが、いそという客はさすが商人らしく、へいへいとどこまでも温順丁寧に答えていた。……そんなことで時間を潰し、その日はまだ早かったが大磯で泊った。

明くる朝、五時に宿を立って、鴫立沢という処へさしかかったときのことである。そこは海のほうにこんもりと松林があり、西行堂というお堂が建っている。心なき身にもあはれは知られけり……と、その昔西行法師が歌を咏んだ処だというが、ちょうどそこの処で、うしろから駕籠が二挺、こっちを追い越して停ると、中から男が二人現われて、

「その駕籠、おろせ」

と喚きながらこっちへ来た。喚いたのは役人らしい、袴をはき足拵えをして、刀を差していた。