Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅうふうふき
秋風不帰
山本 周五郎
Lisez 秋風不帰 (しゅうふうふき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 593 caractères · 28 écrans
四
四
「だが馬を暴れ込ませた智慧はあっぱれだ、あの場合よくあれに考えついたな」
「わたくし馬をお勧め申しましたでしょう。あの時から若さまではないかと思っていましたの。それで隙があったら、お呼び掛けしようとしていましたら後から呼ばれて、あの男はお仕置方の手先で、もう若さまだということを察していたらしいのです。ですからお高はすぐ戻って、後を跟けました、そうすると、あの騒ぎです。おまけに加勢まで来るのが見えましたから、思い切って馬のお尻を小刀で」
「切ったのか?」
「そうするより他に、仕様がございませんでしたもの、でも可哀そうでございました」
夏雄は支度を終えて土間へ下りた。
「では行って来るぞ」
「どうぞ呉々もお気をつけて……」
「出ないで待っているのだぞ、昨日のことで恐らくおまえも疑われているだろうから。いいか、出てはいけないぞ」
「はい」
お高はじっと夏雄の眼を見詰めながら頷いた。
もう黄昏であった。
昨夜ひと晩考えた末、彼は先ず第一の手順として七沢吉郎兵衛を訪ねることにした。……ここで云って置かなければならぬ事は、彼には許嫁があった。同藩の納戸役を勤める若林善之助の妹で町子、もう十年も前からの約束で年は夏雄と六つ違いの二十一になる。