Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かさおりはんくろう

笠折半九郎

山本 周五郎

Lisez 笠折半九郎 (かさおりはんくろう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 004 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

……そのとき頼宣は伊勢へ鷹野に出たあとで、久野和泉守が留守を預かっていた。留守城のことで人数も足りなかったし、旱天続きで乾いてもいたし、おまけに珍しいほどの烈風で、城へ移った火は防ぎようもなく延焼した。

半九郎が西丸の角櫓へ馳けつけたとき、十七人の番士は一人も欠けず揃って、櫓前へ水を運んでいるところだった。……半九郎は砂丸を焼く火が、御宝庫の上にのしかかっているのを見た。

「お蔵が危い、お蔵番はいないのか」

なんども叫んだが人の姿はなかった。……彼は躊躇なく番士五人を連れて馳けつけると、鍵をうち壊して扉を明け、文字通り火を浴びながら、秘蔵の宝物を取出して角櫓へ運んだ。

「此処も危のうございます。お山へ移した方が安全でございましょう」

「此処が危いと?」

番士の言葉を半九郎は烈しく極めつけた。

「馬鹿なことを云え、このお櫓を焼いてなるか、十七人全部死んでもこのお櫓は守り通すのだ、我々の死に場所は此処だ、一歩も退くな」

すでに西丸が焼けていた。櫓の上に登った半九郎は、二の丸の大屋根を抜いて噴きあげるの柱を見た。右も左も火だった。耳を聾するような※(「陷のつくり+炎」