Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 194 628 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

貞之助や雪子なども、そんな事件になっていたのなら、なぜ打ち明けて相談してくれなかったのかと云うであろうし、妙子を飜意させるのにも、自分一人の力では覚束ないので、貞之助と、雪子と、三人で代る代る諭して見たら利き目がありそうにも考えられた。

「ふうん、………それ、一体いつのことやねん?………」

貞之助は、廿日正月も過ぎた或る日の夕方、離れの書斎で新刊の雑誌をめくっているところへ、幸子が何か様子ありげに這入って来て坐ったので、不思議そうに顔を擡げると、やがてその話になったのであった。

「そんな約束したのんは、去年あたしが東京へ行ってた間や云うねんわ。あの時分、あたしも、悦ちゃんも、お春どんもおらなんだよってに、毎日板倉が家に来てたらしいねんけど、………」

「そしたら僕も責任がある訳か」

「そんなことないけど、あんた、ちょっとも気イ付きなされへんなんだ?」

「僕はちょっとも気イ付かなんだ。………けど、そない云われると、水の前から、えらい馬が合うてるみたいな所があったな」

「そうかて、あの男、誰とでもあんな風ですねん。こいさんだけと違うねんわ」

「そう云えばそうやけど。………」