Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜっけいばんこくはくらんかい

絶景万国博覧会

小栗 虫太郎

Lisez 絶景万国博覧会 (ぜっけいばんこくはくらんかい) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 752 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

その時『釘抜』が始められてから間もなくのこと、ぴたりと矢車の音が止んでしまって、二人が何時までも出て来なかったと云うのも無理はないのさ。それがお前さん。心中だったのだよ。私も、後から怖々見に行ったけれども、恰度矢車が暗がりに来た所で――いいえ、それは云わなけりゃ判らないがね。小式部さんを括り付けた矢柄が止まっていた位置と云うのが、恰度あの人が真っ逆か吊りになる――云わば当今の時間で云う、六時の所だったのだよ。つまり、そう云う名が付いたと云うのも、矢車の半分程から下に来ると、眼の中に血が下りて来て、四辺が薄暗くなって来るのだし、それに、ぴしりと一叩き食わされてから、また上の方に運ばれて行くと、今度は、悪血がすうっと身体から抜け出るような気がして、恰度それが、夜が明けたと云う感じだったからさ。所が、小式部さんの首には、下締が幾重にも回されていて、その両側には、身体中の黒血を一所に集めたような色で、蚯蚓腫れが幾筋となく盛り上がっている。したが、不思議と云うのはそこで、繁々その顔を見ると、末期に悶え苦しんだような跡がないのだよ。真実小式部さんが、歌舞の菩薩であろうともさ。