Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜっけいばんこくはくらんかい

絶景万国博覧会

小栗 虫太郎

Lisez 絶景万国博覧会 (ぜっけいばんこくはくらんかい) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 752 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

二、傾城釘抜香のこと 並びに老遊女観覧車を眺め望むこと

それで、お筆の腰から下が緋毛氈に隠れているのが眼にとまると、そこが緋袴にでも連想されたのであろう。忽ちその全身が、官女の怨霊のようなものに化してしまい、それがパッと眼に飛び付いて来ると、その瞬間お光の幼稚な心は、はや幻と現実との差別を失ってしまったのである。

然し、お筆は日頃の険相には似もせず、愛想よく二人を招じ入れたが、そうしてはじめ光子の童心を襲った悪夢のような世界は、続いて涯てしもなく、波紋を繰り広げて行った。老いた遊女が年に一度催す異形な雛祭りと云うのが、たとえ如何なるものであるにせよ……、また既にそこに宿っている神秘が、二人を朦朧とさせているにもせよ……、決してその本体は、光子が描き出したような夢幻の中にはなかったのである。

二、傾城釘抜香のこと

並びに老遊女観覧車を眺め望むこと

雛段の配置には、別に何処と云って変わった点はなかったけれども、人形がそれぞれに一つ――例えば、官女の檜扇には根付、五人囃しが小太鼓の代りに印伝の莨入れを打つと云った具合で、そのむかしお筆を繞り粋を競った通客共の遺品が、一つ一つ人形に添えられてあった。所が、杉江の眼が逸早く飛んだのは、一番上段にある内裏雛に注がれた。