Classiques japonais avec furigana
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えんむすび
縁結び
泉 鏡花
Lisez 縁結び (えんむすび) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 536 caractères · 33 écrans
内ばかりじゃない、今でも盆にはそうだろうが、よその爺様婆様、切籠持参は皆そうするんだっけ。
その年はついにない、どうしたのか急病で、仁右衛門が呻いていました。
さあ、切籠が迷った、白張でうろうろする。
ト同じ燈籠を手に提げて、とき色の長襦袢の透いて見える、羅の涼しい形で、母娘連、あなたの祖母と二人連で、ここへ来なすったのが、※さんだ。
やあ、占めた、と云うと、父親が遠慮なしに、お絹さん――あなた、母様の名は知っているかい。」
突俯したまま、すねたように頭を振った。
「お願だ、お願だ。精霊大まごつきのところ、お馴染の私が媽々の門札を願います、と燈籠を振廻わしたもんです。
母様は、町内評判の手かきだったからね、それに大勢居る処だし、祖母さんがまた、ちっと見せたい気もあったかして、書いてお上げなさいよ、と云ってくれたもんだから、扇を畳んで、お坐んなすったのが――その机です。
これは、祖父の何々院、これは婆さまの何々信女、そこで、これへ、媽々の戒名を、と父親が燈籠を出した時。
(母様のは、)と傍に畏った私を見て、
(謙ちゃんが書くんですよ、)
とそう云っておくんなすってね、その机の前へ坐らせて、」