Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えんむすび

縁結び

泉 鏡花

Lisez 縁結び (えんむすび) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 536 caractères · 33 écrans

Aozora Bunko

四

死んだ阿母が大事にしていた、絵も、歌の文字も、対の歌留多が別にあってね、極彩色の口絵の八九枚入った、綺麗な本の小倉百人一首というのが一冊あった。

その中のね、女用文章の処を開けると……」と畳の上で、謙造は何にもないのを折返した。

四

「トそこに高髷に結った、瓜核顔で品のいい、何とも云えないほど口許の優い、目の清い、眉の美しい、十八九の振袖が、裾を曳いて、嫋娜と中腰に立って、左の手を膝の処へ置いて、右の手で、筆を持った小児の手を持添えて、その小児の顔を、上から俯目に覗込むようにして、莞爾していると、小児は行儀よく机に向って、草紙に手習のところなんだがね。

今でも、その絵が目に着いている。衣服の縞柄も真にしなやかに、よくその膚合に叶ったという工合で。小児の背中に、その膝についた手の仕切がなかったら、膚へさぞ移香もするだろうと思うように、ふっくりとなだらかに褄を捌いて、こう引廻した裾が、小児を庇ったように、しんせつに情が籠っていたんだよ。

大袈裟に聞えようけれども。

私は、その絵が大好きで、開けちゃ、見い見いしたもんだから、百人一首を持出して、さっと開ると、またいつでもそこが出る。