Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

Lisez 自由人 (じゆうじん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 030 caractères · 139 écrans

Aozora Bunko

菅原君はあんな風で、何とも言いませんが、生活をどうして立てているか、先生のお宅にいるので、先生は御存じでしょうね。」

「ああ、そのことですか。金なら、多いにこしたことはない。いくらでも、出せるだけ出してあげなさい。」

「菅原君は、ふだん、困ってるんでしょうね。」

「ところが、困っておらん。私はこの通り、酒飲みで、金がはいればすぐに飲んでしまう。家内がまた、感心な……善良な女で、私にいくらでも飲ませる。つまり、これは、私たちの生活の、家庭の、一種の惰性ですな。私は無一文になると、泣きたいほど憂鬱になる。だが、家内は、いっこう憂鬱にならん。まったく、感心なほどの善良さです。そこへもってきて、うわての善良さが現われて来た。誰だと思いますか。菅原君です。私に酒をひかえなさいと、たった一度、たった一度ですよ、意見したことがあったが、それきりもう何とも言わなくなった。言わないばかりか、時々、ウイスキーにせよ、日本酒にせよ、ビールにせよ、ひそかに家内の手許に届けておいてくれるんです。それで、自分は酒が嫌いかというと、嫌いどころか、いくらでも飲む。だが、ふしぎなのは、つまり、私から見てふしぎなのは、飲んでもよいし、飲まなくてもよいという、自由自在な点ですな。