Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じゆうじん
自由人
豊島 与志雄
Lisez 自由人 (じゆうじん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 030 caractères · 139 écrans
そこへゆくと、君なんか、いつも呑気でいいね。」
「それもまあ、酒飲みの特権みたいなもので、あまり自慢にはなりません。」
北村は唇を噛んだ。心にもないことを言ったものだと自分でいやになったのだ。そして言いなおした。
「それとも、画家の性分かも知れませんね。」
それでも、まだ、しっくりしなかった。
松本は黙っていたが、やがて言いだした。
「取越し苦労ばかりでなく、どうも、僕の方の心境にもいけないとこがある。家の者たちにとって、僕が重荷になっているのではないかと、そのように感ずることがあるよ。僕が重苦しく、みな僕を敬遠しているのではないかと、そのように感ぜられるのだ。なるべく僕を避けようとしている。僕が出て行くと、賑かな空気は薄らいで、やがて一人ずつどこかへ逃げてゆく。そしてもう僕という者には無関心だ。彼等の眼の前に僕がいさえしなければ、それでよいのだ。そのくせ、富子は些細なことまで僕に相談して、僕の指図を受けなければ、自分一人では何事も決断出来ない。子供たちも、富子に相談して、お父さまに聞いて下さいと言う。万事の重荷を僕一人に背負わせるのだ。その重荷を背負った僕が、一方ではまた逆に、皆を重苦しくさせている。