Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lisez 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 800 caractères · 67 écrans
のう。お春。ここをよくきき分けて、若い身そらで無理ないものの、あまりあの殿御の事ばかり思わずに、少しは外の殿方の機嫌も取ってくだされや。わしゃこの頃そなたを、見るともうもうただ心配で……」
「何をそのように仰言ってじゃ」
お春は微笑みの眼で鏡に流眄をくれながら、ふっくりと愛らしい顎のあたりに眉刷毛をつかいつつ
「わしはまた此のごろほど、世の中がうれしゅうて面白うてならぬ事はないのじゃに……母さん、若殿様をついひょんな浮気心でわしを手折った浮れ男のようにひどくお言やるが、あの殿御はそのような悪いお方じゃないわいなあ」
「それそれ。その通りまるで赤坊のようなそなたじゃから、腑がぬけていると申すのじゃ……」
「何とでもお言やれ。わしゃどう言われてもあの殿御を、一刻でも忘れはせまいもの……」
化粧を終ったお春は肩を入れて、さて鏡面のわが姿に見とれながら
「のう、母さん。もう今宵も迎える駕籠が見えそうなもの……おお、あの跫音は、ありゃお使かもしれませぬ。早く着更えておきましょう」
と衣桁の方へ立ってゆくのでした。
その時入口の戸を外からがらりと引あけてはいって来たのは呉羽之介からの使ではありませんでした。