Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Lisez 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 800 caractères · 67 écrans

Aozora Bunko

悪魔は実にあの時呉羽之介の怪しい祈りを納受したのです。そして何時の間にか魂が腐ってしまい、昨夜お春に対して挙動ったような邪悪無情な事をするようになった呉羽之介に相当する獰悪な表情を絵姿の上に加えたのであります。

呉羽之介は今更ながら、自分の魂の醜くさをまざまざと眼の前の絵姿の上に見せつけられて後悔慚愧に身の置き処もなく、まるで死んだもののように俯伏しているのであったが、ふと誰やらが近付いてくる跫音に、我れに返って起き直り、何気ない容子を装いました。

召使は一封の書面を齎したのです。受取って見ると、封書の裏に、「根岸の里にて、大戸片里」とかいてあります。

封押切って読んで見ます。

急々一書を裁し候昨夜は数々の御厚遇大謝大謝然るに今朝承及候えばかの舞妓春どの夜前小石川南海寺にて変死を遂げ候趣き驚き入り候右御伝聞未だしきやと存じ候えばお知らせ申候……。

此処まで読んで呉羽之介は色を失いました……さては自分の無情を怨んで、彼女は自害を企てたか……。

呉羽之介は一たんは非常な驚きと悲みとに打たれたものの、暫しの後はいつもの心に返っていました。

そして魔の憑いた絵姿を見上げ、よしんばこれから七十年の月日が経っても、此の身は常に若々しく美しく、その代りにこの絵姿だけが年寄り老いるという不思議な事を、今は物恐ろしくは思わず