Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しばいきょうぼうけん
芝居狂冒険
夢野 久作
Lisez 芝居狂冒険 (しばいきょうぼうけん) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 334 caractères · 21 écrans
万平が這入って来ると三人が三人とも、万平のお尻にベッタリとクッ附いている泥に眼を付けた。
万平は何がなしにピョコピョコとお辞儀をした。
「何か……何しに来たんか……」
「ヘイ、ヘイ、それが……そのお願いに参りましたんで……」
「何だ。喧嘩したんか」
「いいえ。そんなんじゃ御座んせんので実は……その何なんで……」
「何でも良い。云うて見い」
万平は又もヒョコヒョコお辞儀しながら、吃り吃り事情を話した。
「ヘイ。そんな訳なんで……どうもあすこの材木置場って奴はロクな処じゃねえんで……変な野郎や阿魔(あま)ッ子の巫戯(ふざけ)場所になっておりやすんで……ヘイ。ツイこの間も人殺しがオッ初(ぱじま)りかけた位なんで……ヘイ。だから今夜もアブネエと思うんでげす。片ッ方の野郎が、どーも尋常(ただ)の野郎じゃねえと思うんで……。娘ッ子の方は何も知らねえらしいんで……ヘイ。どうぞ……どうぞ助けてやっておくんなさい」
万平は進み寄って、警官の前の机に両手を支(つ)いて繰返し繰返しお辞儀をしては汗を拭った。
警官は三人ともニヤニヤと笑った。
若い上役らしい金筋の這入った一人が、煙草に火を点(つ)けて悠々と烟(けむり)を吐いた。