Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lisez 苦心の学友 (くしんのがくゆう) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 732 caractères · 332 écrans
「若様はけさ学校でおのどがお痛いとおっしゃいました」
と正三君が思いだして申しあげた。
「よけいなことをいうな」
と照彦様は正三君をにらみつけた。お殿様がご不在だと若様がたも多少荒い。
「すずしくなりましたから、またソロソロ寝びえでございましょう。わるいようなら早くお医者様に見ていただかなければいけません」
と奥様がおだやかにおさとしになった。
「ほんとうになんともないんです」
「おせきは出ませんの?」
「ええ」
「おのどは?」
「痛くありません」
と照彦様は否定した。
「照彦は扁桃腺を切るのがいやなものだから、嘘をいうのだろう」
と一番上の照正様が笑った。
「そうですよ。だいじのだいじの扁桃腺ですからね」
とそのつぎの照常様もひやかした。照彦様はだまっていた。お兄様がたにはかなわない。
「とにかく、後からお熱を計ってみましょう」
とお母様がおっしゃった。
照彦様は食後お母様のお部屋へよってしばらく手間を取った。
「若様、いかがでございましたか?」
と内藤君は廊下で待ちうけてたずねた。
「熱はない」
「それはよろしゅうございました」
「内藤、きみはおしゃべりをしていけないね」