Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lisez 苦心の学友 (くしんのがくゆう) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 732 caractères · 332 écrans

Aozora Bunko

と橋本先生はキビキビした人だった。富士へ登った話をした後、

「それでは、諸君、明後日から」

といいすてて出ていった。

帰りみちに照彦様は、

「始まるとすぐに日曜はうれしいね。きみは家へ帰るかい? 今日昼から」

と急におもいついたようにきいた。

「いいえ」

「ありがたい。なにをして遊ぼう?」

「今日からご自習があるんでしょう?」

「いや、明日の晩さ。僕は頭が悪いから、あさってのことを今日からやっておくとわすれてしまう」

「若様、ご自分で頭が悪いと思っちゃだめですよ」

と正三君は胸にうかんだままを遠慮なくあらわした。今朝から学友の任務ということを考えていたのである。

「そうかね?」

「そうですとも」

「けれどもどうしても頭が悪いんだから仕方がない」

「悪いはずはありません」

「ありませんて、きみは僕の頭の中へはいってみたことがあるか?」

「それはありませんよ。けれども頭の病気をしなければ、悪くなるはずはないじゃありませんか?」

「きみは議論をふっかけるのか?」

「いいえ」

「それならよけいなことをいうな。学校の成績がなによりの証拠だ。僕の頭は悪いにきまっている」

と照彦様はつまらないことをやっきになって主張した。