Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あらほうし
荒法師
山本 周五郎
Lisez 荒法師 (あらほうし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 734 caractères · 36 écrans
信念、なにものが亡ぶるとも信念の亡ぶることはないのだ、見ろ……この領土は敵に侵犯され、領主も兵も孤城を守って戦っている、この事実を目前にしてなんの仏法、なんの悟道だ、おのれはこの地に生れこの郷土の恵みを享けて育った、これをよそにして生死の大事があるか、足を地につけろ、道はここにある、喝!」言葉の終りは叫びになっていた、叫び終ると同時にかれは数珠をひき千切った、ばらばらと飛散する数珠玉を踏みにじって、かれはしずかに眼の前にいる武者を抱き起した、それは疾にもう息が絶えていたけれど、俊恵は生きている者に対するように囁いた、「唯今のごいち言、胆に銘じました、こなたには及ばぬまでも御遺志を継いで城へはいります、ぶしつけながら鎧を借ります」そう云いながら死者の鎧を解こうとした、するとしずかな人の足音がして、――お手伝いを致しましょう、そう云いながら花世が近寄って来た、俊恵は思いがけなかったのであっといった、「……お帰りが夜道になってはと案じられたものですから」云いわけをするように花世はちらとこちらを見あげた、「此処だということがどうしてわかった……」