Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

らしんのにょせん

裸身の女仙

野村 胡堂

Lisez 裸身の女仙 (らしんのにょせん) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 437 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

山の女は反逆する

続いて店からお石の声、

「御新造様、殿様が入らっしゃいます」

「あッ」お鳥も驚いて、遽に店口に飛出しました。

この時石畳を踏んで、鬼子母神の境内へ入って来たのは、安城郷太郎の忿々たる姿。

その後には日頃お石と仲の悪い下男の鹿造が心得顔にニヤリニヤリと従って居るのです。

山の女は反逆する

「女、何処を歩いて来た」

邸へ帰って縁側に掛けたままの安城郷太郎、振り返ってお鳥に日本一の苦い顔を見せます。

「ハイ」

「ハイでは無い、鬼子母神の茶店に居たのは、ありゃ何んだ」

「…………」

「どんなに作法や、人の道を仕込んでも、お前は矢張り山猿の子だ、今度は許さんぞ」

「…………」

「石は今日のうちに暇を取らせる、お前は、お前は」

郷太郎は考え込みました。この素晴らしい玩具を壊さずに、存分に思い知らせる仕置は無いものか――を思い煩って居るのです。

「殿様、あのお武家は、私の父親の言伝を持って入らっしゃいました。決して、決して」

「黙れ、お前の父様は碓氷峠の猿だ、――そんな甘手に乗る俺と思うか」

足を挙げてハタと蹴ると、お鳥の身体は庭へ、毬の如く転げ落ちたのかと思うと大違い、

「ホ、ホ、ホ、殿様、御冗談が過ぎます」