Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

らしんのにょせん

裸身の女仙

野村 胡堂

Lisez 裸身の女仙 (らしんのにょせん) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 437 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

鞍馬とお鳥は、それでも、いくらかずつ落付きを取返して、やがて、平静な心持で話し会うようになると、何より先に、お鳥の豊満な裸体、月の光にさらされて、ほんのり霞むような美しい身体が気になります。

「気持が悪くなかったら――」

萩江は振り分けの中から、着換の単衣を出して、そっと、その肩へ掛けてやりました。

「…………」黙って俯向くお鳥の目には、もう涙さえ浮んで居ります。

「お鳥殿、いつぞやは、申上げる程のことも申上げなかった。――狼は急に飛び付きもすまい、此処でお話いたそうか」

「どうぞ、萩江様」お鳥は鞍馬へ差し寄るように、委ね切った心持で、見上げました。

「五年前――、祿を離れて、軽井沢の猟師、三五郎と言う者の家に厄介になって居る時、フトした事から、あの絵姿を見付けたのが始まり、恥かしい事だが、何うしても忘れられなかった――」

萩江は斯う言う調子で語り進みました。猟師三五郎に聞くとそれは百年も前から家に伝わったもので、スペイン国のムリロと言う名人の描いたもの、ポルトガルの船乗りが、難破して清水港に着いた時持って来たのだということです。

ポルトガルの船乗りは間もなく死んでしまいました。