Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lisez 赤外線男 (せきがいせんおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 38 889 caractères · 78 écrans
これは警察の方でも屍体を持てあまし、早く処分したいと考えていたので、よくも検べず下げ渡したもので、引取人の乙吉が生れつきの粗忽者であることを知らなかったせいであると、当直は断定した。そして熊岡警官が、婦人の屍体を掘りだしてくれば、再検査をすることによって、どこの誰だか判明するだろうと考えた。
皆が出ていってから時間が相当経った。もう今頃は、隅田家の墓地へ着いて暗闇の中に警察の提灯をふっているころだろう。掘りだした屍体がここへ帰ってくるまでには、まだ暇があった。今のうちに喰べるものは喰べて置かないと、たとい若い婦人にしても、顔面のない屍体を見ると食慾がなくなるだろうと考えて、当直は夜食の親子丼の蓋をとった。
二箸、三箸つけたところへ、署外からジリジリと電話がかかって来た。
「当直へ電話です」と電話口へ出た見習警官が云った。
「おお」当直は急いでもう一と箸、口の中に押しこむと、立って卓子電話機をとりあげた。
「はアはア。……うん、熊岡君か。どうした……ええッ、なッなんだって? 墓地を掘ったところ白木の棺が出た。そして棺の蓋を開いてみると、中は藻抜けの殻で、あの轢死婦人の屍体が無くなっているッて! ウン、そりゃ本当か。