Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せきがいせんおとこ

赤外線男

海野 十三

Lisez 赤外線男 (せきがいせんおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 38 889 caractères · 78 écrans

Aozora Bunko

……君、気は確かだろうネ。……イヤ怒らすつもりは無かったけれど、あまり意外なのでねェ……じゃ署員を増派する。しっかり頼むぞッ」

ガチャリと電話機を掛けると、当直は慌ただしくホールを見廻した。そこには一大事勃発とばかりに、一斉にこっちを向いている夜勤署員の顔とぶっつかった。

「署員の非常召集だッ」

ピーッと警笛を吹いた。

ドヤドヤと階段を踏みならして、署員の下りて来る跫音が聞えてきた。

当直は気がついて、喰べかけの親子丼に蓋をした。

――とうとう、本当の事件になってしまった。隅田乙吉の妹梅子に間違えられた轢死婦人は一体、どこの誰であるか。どうして、地下に葬った筈の屍体が棺の中から消え失せてしまったか。

熊岡警官が保管している「茶っぽい硝子の破片のようなもの」は何であるか。何故それが、轢死婦人のハンドバッグの底から発見されたか。

さて筆者は、この辺でプロローグの筆を擱いて、いよいよ「赤外線男」を紹介しなければならない。

3

Z大学に附属している研究所に深山楢彦という理学士が居る。この理学士は大学の方の講座を持ってはいないが、研究所内では有名の人物である。