Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おちぼ
野菊の墓
伊藤 左千夫
Lisez 野菊の墓 (おちぼ) de 伊藤 左千夫 (いとうさちお) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 25 621 caractères · 52 écrans
自分は老いた兄夫婦が、四五人の男女と、藁におで四方を取りかこったにお場でさかんに稲こきをしてるところを驚かした。酒浸しになってる赤ぶくれの兄の顔は、十年以前と、さしたる変わりはなかったが、姉はもうしわくちゃな、よいばあさんになっていた。甥はがんじょうな男ざかりになって、稲をかついでいた。甥の嫁にもはじめて会った。
翌日日暮れに停車場へ急ぐとちゅうで、自分は落ち稲を拾ってる、そぼろなひとりの老婆を見かけた。見るとどうも新兵衛の女房らしい。紺のももひきに藁ぞうりをはいて、縞めもわからないようなはんてんを着ていた。自分はいくどか声をかけようとしたけれど、向こうは気がつかないようすであるのに、あまり見苦しいふうもしているから、とうとう見すごしてしまった。
汽車を待つ間にも、そのまま帰ってしまうのが、何となし残りおしかった。新兵衛の婆にあって、昔の話もし、そうして今お菊はどんなふうでいるかも聞いてみたい心持ちがしてならなかった。