Classiques japonais avec furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lisez 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 160 770 caractères · 322 écrans
「やっぱり、この船についてきたのですね。むろん金塊をぬすみだすつもりでしょう。なんとかして、それをふせがなければなりません。」
宮田さんが、あおざめた顔で心配そうにいいました。すると、船長もうなずいて、
「こんな怪物は、われわれの手では、どうすることもできません。場合によっては、海上自衛隊の応援をたのまなければなりますまい。海の中へ、大砲でもうちこんで、ころしてしまうほかはありません。いずれにしても、無電で本社へ相談します。そして大阪から、応援隊を送ってもらいます」
すると、そのせきにいたサルベージ会社の技師が、口をひらきました。
「それにしても、時間がかかりますね。怪物はもう金塊のありかを、さがしだしたかもしれませんよ。そして、ぬすみだされてしまったら、もうおしまいです。……船長、あれをつかってみたら、どうでしょう。」
「ダイビング=ベルかね。」
「そうです。あれにぼくがはいって、怪物を見まもっているんです。いくら鉄の人魚でも、あの機械なら、どうすることもできないでしょう。」
「うん、そうでもするほかはないね、じゃあ、きみがはいってくれるか。」
ダイビング=ベルというのは、あつい鉄でできた大きな玉のような潜水機です。