Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lisez 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 160 770 caractères · 322 écrans
」
岩あなのてんじょうが、グッと、ひくくなってきたので、首領は、背をかがめて歩きながら、うしろのジャックに話しかけます。すると、ジャックは、なにがおかしいのか、クスクス笑って、
「あんたは、まだ、そのわけが、わからないのですかい?」
と、みょうなことを、いいました。首領はその声を聞くと、びっくりしたように立ちどまって、ジャックの声のするほうを、ふりむきました。
「なんだって? それじゃ、おまえには、わかっているのか。」
「わかってますよ。あの子どもは賢吉じゃないのです。」
「えっ、賢吉じゃない。それじゃ、あれは何者だっ。そして、賢吉はどこへ行ったのだ。」
「賢吉は、おきのハヤブサ丸へ帰りましたよ。」
「どうして、帰ったのだ、まさか、泳いでいったわけじゃなかろう。」
「小船にのって行きました。」
「その小船はどこにあったのだ。そして、だれが、こいだのだ。」
「明智小五郎が、こぎました。船は漁師から、かりたのですよ。明智と賢吉は、親子の漁師のようなふうをして、われわれの目をくらましたのです。」
それをきくと、首領は、暗やみのなかで、グッとジャックのうでをつかみました。