Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いさん
銀座復興 他三篇
水上 滝太郎
Lisez 銀座復興 他三篇 (いさん) de 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 40 579 caractères · 82 écrans
頂いたっていうとおかしいが、あっしが町内のみんなに代って預っているのさ。それで早速重立った方に相談してね。半分は番小屋の建築費にあて、半分はめいめいこうだらしのねえ風をしていちゃあみっともねえから、夜警の番に当る者が着るように、合羽と帽子を二揃ずつ買って来た。これだがね、こいつをこうかぶって、これを着てさ、ね、身なりがきまるときりっとして、見ても悪くねえや、ね。仕立屋さん、おい、ちょいとかぶってごらんよ。へ、似合うじゃあねえか。閣下、はっはっ、左様であります、終りってやつだぜ。威勢がいいやな。」
床屋の親方は風呂敷包を解いて、中から青年団式の雨外套と、カアキイ色の白線の入った兵隊式の帽子を取出し、いきなり仕立屋の頭へかぶせた。
「こいつあいいや。」
「似合うぜ。」
口々に何か気の利いた事を云おうとする弥次馬に取囲まれ、当の仕立屋は他意なくげらげら笑うのであった。
「ありがてえじゃあねえか。あっしなんざあ学がねえから、面倒臭え理窟はわからねえけれど、身分のある方が先に立って、お金を出してくれてこそ、世の中はおさまるんだ。社会主義なんざあ芽を吹く隙がねえっていったわけなんだ。