Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Lisez 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) de 長谷川 伸 (はせがわしん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 753 caractères · 192 écrans

Aozora Bunko

酔漢  (中音で唄っている。調子づいて声が大きくなる、唄は段物の一部分)馬鹿だね、エヘヘヘヘヘ。さ、今度はと、はやり唄だ。大津絵だよお婆さん。え、さあ弾いたり弾いたり。(首を振り夢中になり唄う)これは世間の女房の名寄。お后様には政所、北の方には御台様、奥方ご新造ご内室、おかみさんにはお内方、嬶左衛門内の奴(坐り込む)馬鹿だね、あははははは。さ今度は都々逸都々逸。お婆さん頼むぜ、いいかいエヘン。船じゃ寒かろ着て行かしゃんせ、わしが着ているこの褞袍。エヘヘヘヘヘ。ああいい気持ちにやッとなった。どッこいしょと。(帰りかける)

老婆  (銭を貰わんと、出した手を、悲しげに引き込める)

忠太郎 (職人の胸倉をとり睨み「銭をやらねえのか」と顔で詰る)

酔漢  (怖れを抱き、やむを得ず銭を老婆に与え忠太郎を振り返って、孤鼠孤鼠と逃げ去る)

老婆  (忠太郎に感謝の頭をたどたどしく下げる)

忠太郎 お婆さん、そんなにしねえでもいいんだよ。幾つだね。年を聞いているんだよ。

老婆  はい。六十になりました。

忠太郎 子供衆はねえのかい。

老婆  ございましたが訳があって、余所へやったまま、今では生き死もわかりません。