Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もん

門

夏目 漱石

Lisez 門 (もん) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 830 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

実を云うと、軽快な彼の眼に映ずるすべての人は、ほとんど誰彼の区別なく友達であった。彼は敵という言葉の意味を正当に解し得ない楽天家として、若い世をのびのびと渡った。

「なに不景気な顔さえしなければ、どこへ行ったって驩迎されるもんだよ」と学友の安井によく話した事があった。実際彼の顔は、他を不愉快にするほど深刻な表情を示し得た試がなかった。

「君は身体が丈夫だから結構だ」とよくどこかに故障の起る安井が羨ましがった。この安井というのは国は越前だが、長く横浜にいたので、言葉や様子は毫も東京ものと異なる点がなかった。着物道楽で、髪の毛を長くして真中から分ける癖があった。高等学校は違っていたけれども、講義のときよく隣合せに並んで、時々聞き損なった所などを後から質問するので、口を利き出したのが元になって、つい懇意になった。それが学年の始りだったので、京都へ来て日のまだ浅い宗助にはだいぶんの便宜であった。彼は安井の案内で新らしい土地の印象を酒のごとく吸い込んだ。二人は毎晩のように三条とか四条とかいう賑やかな町を歩いた。時によると京極も通り抜けた。橋の真中に立って鴨川の水を眺めた。