Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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せきぼくじょうそうぎょうきじ

関牧塲創業記事

関 寛

Lisez 関牧塲創業記事 (せきぼくじょうそうぎょうきじ) de 関 寛 (せきかん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 461 caractères · 40 écrans

Aozora Bunko

左手に握り余る時は、袋に入れ、又袋に余りある時は叺に入れて、其重さ六七貫目以上に至る時は、其重さに耐うる事能わざるを以て帰るとするも、然れども小屋を離るる僅に六七丁なるも、然れども予が肩に負う事は旅行の際には二貫目ばかりの重きを以てするのみ。依て六七貫目以上の重量に至ては、強て耐忍する時は両肩は其重さにより圧されて、其疼みに耐る事能わざるを以て、其重さに困る事を知るも、蕨を採るの際には少しにても多く採らんと欲するに傾きて、知らず識らず多きに至れり。依て帰路は僅に六七丁なるも、然れども既に帰路に臨む時は、漸く十間以上を歩行する時は、重荷の為めに両肩疼み、強て忍ぶも呼吸は促迫し、尚忍ぶ時は涙と鼻汁とは多く流れ出で、両肩の疼み次第に増すを以て、両手を後にまわし叺の底を持ちあげて肩の重きを軽くするなり。然るに肩は軽くなるも両手に久く耐る事能わず。依て亦両手の労を休まんとして両手を前にする時は、直に叺を両方より結びたる藁縄に喉頭を押しめて呼吸絶なんとして痛みあり。依て亦両手にて藁縄を下方に引く時は、喉頭を押すは※ずるも尚肩の疼みは増加するのみならず、両肩は前後より圧迫せられたるを以て殆んど痲痺するが如きに至れり。