Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lisez 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 575 caractères · 424 écrans
銅像は自分でイヤな顔もできないし、苦笑も出来まい。やれやれ災難だなアと、当人の気が察しられた。▼人は知らず、いったい私は、碑とか銅像とか、すべてああいうものは好きでない。理由は、腐らないからだ、風滅しないからである。腐化する生命の方が私には好ましい。すべて消えてなくなるものが美しいし、いとしい。花だってそうだ。平家だってそうだった。
▼名古屋では、杉本氏のアトリエの新築が成ったので、それかたがたお伺いしたのである。そして「新・平家」初期からの内助の内助をしてくだすった奥さんと母堂にお礼のいえたことが、私にもうれしかった。▼杉本氏の新平家画帖の下巻がそろそろ準備されている。また、第七巻までを英訳された「新・平家物語」もクノップ社から歳末出版された。出たばかりなので海外における外人読者の感想はまだ聞いていない。▼私事と恐縮しながらも、つい書いてしまうが、「新・平家」を書き出す前にはいなかったわが家の末子の香屋子が、今春はもう慶応幼稚舎の一年生に入る。もし誌上の第一回から今日まで、ずっと続いて読んでいてくだすった読者があれば、御自身の周囲にも、かえりみて、定めし多くの感慨がおありであろう。