Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

Lisez 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 575 caractères · 424 écrans

Aozora Bunko

午前中、新潟行の汽車時間までの間を、市中近郊一巡ときめ、まず若松城の城跡へ行く。

あきれたことになっている。

公園の中央、元の本丸跡が、なんと競輪場になってしまった。

これが焼け工場の跡とか、近郊の新開地とかいうなら、地方自治のお勝手というものだろうが、ぼくらだけではない、修学旅行の学生団体やら、一般の旅行者も一応はやって来よう。また来るように、若松市観光案内も書いている。

来てみれば、これだ。

蒲生氏郷から上杉景勝、松平容保までの城址として、残り少ない日本中の古城址のうちでも、かなり形式の鮮明な方である。ばかりでなく、樹姿、風致もよい。四季、市民の憩い場所としても、郷土の象徴としても、旅行者から見れば、羨ましい地域を持つ市なのにと惜しまれる。

それになお、いけなかったのは、前日、飯盛山の名物婆さんにお目にかかっていたことだった。お婆さんが声涙ともにくだる調子で、維新史中の会津籠城の惨を語りながら、指さしていた、そのお城址がこれなんである。――その史蹟公園では、今日、今日だから、まあいいとしても、なにもケイリン場を展開しなくっても、なんとか、ほかに細々でも市の暮し方はないものか。