Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

だまってしまった安江を、今度はおどろかさねばならない。

「うちは、大変なのよ。どろぼうがはいったの。」

「何だって。なにやられた。」

と、文吉が大声を出した。安江はぬぎかけた着物にまた手をとおし、前でたくしあげながら、

「いやなの。どうしたっていうのさ。」

音枝は仕方なく苦笑しながらビニールの包みをつまむようにしてもってきて、

「それがね、おかしなどろぼうよ。」

置きみやげをしていったことを話すと、安江は冬太郎のもってきた冷たい番茶を一いきにのんでから、

「おかしいね、そりゃあ。浜ちゃんじゃないのかね。だれもいないんで、しかし自分のものだから持ってったんだろ。」

「それなら一筆書きおいてゆくでしょう。おとなりへことづけだってできるわ。」

「それも、そうかね。」

「おとなりで聞いてこいよ。」

と、文吉は気ぜわしい。

「聞いたのよ、もう。――交番へ届けましょうか。もちあみだの、さいばしだの、気味がわるいわ。」

何かこわいものででもあるように、ビニールの包みをみながらいう音枝に、安江は落ちついて、

「まあおまちよ。どうもおかしいよ。やっぱりこりゃあ、浜ちゃんだよ。浜ちゃん、身軽になって、仕事がみつかって、部屋でも借りたんじゃないかね。